1857_edited.jpg

Kanno Rose 2020​

栽培者 菅野忠男 氏

葡萄一筋

今回弊社のお出しするワインは、菅野淡でもご案内させていただきました、

山形県東置賜群高畠町で、約50年間葡萄を栽培し続ける、菅野ご夫妻の育てた赤ワイン品種です。

御年91歳と88歳と、私にとっては本当に大先輩。

私達と会うときは、いつも笑顔を絶やさず、

まるで家族のように迎えてくれる温かいお二人です。

今でも、畑作業のほとんどを娘さんや周囲の農家さんで行なわれており、

可能な限り1年中畑にでている菅野さん。

菅野さんに育てられた葡萄達は、とても綺麗で樹に宿す葡萄も、小ぶりながらも

しっかりした生命を感じます。

また、忠男さん老練された技術により、

樹の樹冠も無駄がなく、大切に育てられていることが分かります。

「子の葡萄達は、わしらぁにとっては、ほんと子供のようだから」

とゆっくりと丁寧に目を輝かせながら私に仰ってくださる忠男さん。

娘さんによると、ふと、何かの用事で、菅野ご夫妻のお家を訪れると

畑のp箱に2人腰掛けながら、ただただ葡萄の枝を見上げるご夫妻を見つけるのだとか

 

 

 

 

栽培のポイント

菅野さんのこだわりは、葡萄に無理を押し付けない事。

そしてできるだけ、葉っぱの隅々の光が当たるように、剪定や管理をされています。

剪定方法は自然型のX字で、樹冠を崩さないように、そして樹に人間の要求を押し付けないように作業されています。

醸造について

2020年のメルローでも前年に 引き続き 少しだけ単為結果が出てしまった との連絡を受け、

前回手探りで醸造した 菅野皓の反省点 を踏まえたうえで、

今回は単為結果を使用したピュアなロゼに仕上げることを目標に致しました。

今回は単為結果の葡萄の中に、

健全果のメルローを4割加え、除梗し、6日間

しっかり漬け込みを行いました。

個人的には前回の菅野皓2019での若いメルローの青さ、

酸に対してシンプルに作り過ぎたという反省点があり、

漬け込むことによって少し複雑さを加えること

セミカルボニックで醸造すること

で口当たりをソフトに。

 

前回以上に発酵下での醸造管理を強化し

オフ要素となる酢酸を抑えること

を意識して醸造しました。

順調に次上がり、PHは低く健全なワインでしたが、

念のために15mgの少量の亜流酸を加えて瓶詰めいたしました

ワインについて

燻したあずきと若いイチゴの香り、口に含むとピュアな酸が口全体に広がります。

とてもソフトで飲み手を選ばない、

誰でもスルスルといくらでも飲めてしまうワインです。

余韻はそこまで長くないですが、

オフ要素や癖もすくなく とってもチャーミングなワインになりました。

菅野さんたちをよく表す

かわいらしいワインになってくれたと感じています。

​皓の反省点があったことで、

単位結果葡萄を使用した経験の中では、

個人的にはかなり完成度が高くなったワインだと感じています。

また、2021年は単位結果がなかったことで、

今回のリリースで単為結果を使用したワインは最後になるかもしれません。

ワイン詳細

菅野 淡 2020

アルコール分:10%

750ml

セニエ(6日間セミマセラシオンカルボニック➔比重1.022でエアープレスで圧搾)

ステンレス:16か月

野生酵母

​亜硫酸塩添加量 15mg/㍑(瓶詰め当日)