​Kanno shiro

栽培者 菅野忠男 氏

葡萄一筋

今回弊社のお出しするワインは、菅野淡でもご案内させていただきました、山形県東置賜群高畠町で、約50年間葡萄を栽培し続ける、菅野ご夫妻の育てた赤ワイン品種です。

御年91歳と88歳と、私にとっては本当に大先輩。

私達と会うときは、いつも笑顔を絶やさず、まるで家族のように迎えてくれる温かいお二人です。

今でも、畑作業のほとんどを娘さんや周囲の農家さんで行なわれており、可能な限り1年中畑にでている菅野さん。

菅野さんに育てられた葡萄達は、とても綺麗で無だがなく、樹に宿す葡萄も、小ぶりながらもしっかりした生命を感じます。

また、忠男さん老練された技術により、樹の樹冠も無駄がなく、大切に育てられていることが分かります。

「子の葡萄達は、わしらぁにとっては、ほんと子供のようだから」

とゆっくりと丁寧に目を輝かせながら私に仰ってくださる忠男さん。

娘さんによると、ふと、何かの用事で、菅野ご夫妻のお家を訪れると、お家より、畑のp箱に2人腰掛けながら、ただただ葡萄の枝を見上げるご夫妻を見つけるのだとか

 

 

 

 

栽培のポイント

菅野さんのこだわりは、葡萄に無理を押し付けない事。

そしてできるだけ、葉っぱの隅々の光が当たるように、剪定や管理をされています。

剪定方法は自然型のX字で、樹冠を崩さないように、そして樹に人間の要求を押し付けないように作業されています。

2019年は、メルロー予期せぬ生理現象によって、菅野様の赤用品種のほぼ6割が単為結果、未成熟果になってしまいました。

醸造について

2019年の9月にお電話を頂いて、当年の葡萄の6割が単為結果の為、成熟が遅く困っているというご連絡を受けました。

廃棄するといっても大変な量になることもあって、相談の上、葡萄のサンプルを名張まで送ってもらい、私達で確認したところ、

かなり糖度は低く難しいと思いましたが、「できる限りのことはやろう」と決断し、かなり安価で醸造させていただくことにしました。

10月ごろまで収穫を待ってもらい、10/14に収穫16日にワイナリーへ。

これまで、ここまで若い葡萄を扱った経験もなく、酸味が非常に高かったことから、戸惑いながらも

酸を強調した綺麗なワインに使用と思い、赤品種ではありますが2日だけスキンコンタクトをし、白ワインのように仕込むことに致しました。

18日にエアープレスで圧搾、初期発酵の開始が酸が高めだった為か、非常に遅くかなり心配しましたが、発酵開始からは旺盛に発酵しました。

本来の予定では翌20年にリリースを予定しましたが、非常に酸が鋭く、落ち着くまでもう一年ステンレスタンクで貯蔵し、酸が落ち着いてきた

2021年11月に瓶詰、今回リリースとなります。

ワインについて

 

柑橘系に少し香辛料がある香り、口に含むとかなりしっかりした酸がありますが、のど越しはスムーズです。

酸が強い為、すこし飲み手とお料理を選ぶ可能性があります。

できれば、日をまたいでお楽しみいただくと、馴染んでくる不思議なワインになりました。

 

ワイン詳細

 

菅野 皓

アルコール分:9%

750ml

スキンコンタクト:白仕込み

ステンレス:24か月

瓶詰め後:1か月

野生酵母

​亜硫酸塩添加量 15mg/㍑(瓶詰め当日)