FOR CAVIST
Kunitsu-wine:株式会社 國津果實酒醸造所
Tsuchiya Maceration
Primeur2022
直向きに丁寧に
このワイン、「Tsuchiya Maceration Primeur 2022」は山形県東置賜郡高畠町の土屋信一さんによって栽培された、白用醸造用品種100%で造っています。
土屋氏とは、2019年の7月ごろに農採土様をとおして、土屋様の畑でお会いしたのがきっかけで、私達のワイナリーに大切な葡萄を託していただくことになりました。
コロナウィルスの影響もあり、まだ実は一度しかお会いできていないものの、出会ったとき丁寧に丁寧に花粕を取っていらしたのがとても印象的でした。
シャイで口数の少ない方ですが、葡萄を一つ一つ丁寧に、大切に取り扱っておられ葡萄に対する愛情が伝わってきました。
畑はx字の自然型で、収量を栽培者側で無理にコントロールすることなく、樹形に見合う葡萄の量を収穫し、葡萄の樹に無理させないように
丁寧に栽培されていることが、とても印象的な生産者でした。
※土屋様は有機、自然という概念はなく、一部化学農薬を使用されていますが、長年の経験を活かし、葡気持ちによりそった、丁寧な栽培を心掛けておられます。
醸造に関しまして
土屋さんからは、國津さんで自信のあるおいしいワインを造ってくれというご意見を頂いており、
土屋さんに関しても(同じように託していただいている菅野さんの葡萄と同様に)私たちが、醸造所に来た葡萄の食味やデータから最適な方法を考えて醸造しております。
私たちは基本的に1人の御生産者様に対して、5年間は様々なアプローチを試し、お客様、スタッフ、私自身の手ごたえを踏まえてワインの醸造法を固めていくというスタンスを取っています。
今年は諸事情により、プリムール用のブドウトイキル用の葡萄が入荷できなくなってしまった為、とても困っていました。
そこで不安はありましたが、急遽、土屋さんの葡萄でビールのようなpopな新酒を造ろうということになりました。
、造るなら複雑なアロマで、土屋さんの大切な葡萄を新酒でも楽しめるように、漬け込みで醸造管理したものをペティヤンとして醸造することといたしました。
醸造は全房でのセミマセラシオンカルボニック行い、甘くなくなった(比重1.002)で圧搾。5日後に瓶詰めし、11月30日にデゴルジュマンを行いました。
10月20日瓶詰めから約一か月でのルミアージュだった為、どうしても澱を完全に除去することはできず、少し酵母感が残るワインに仕上がりましたが、正に柑橘フレーバーの
ビールのような仕上がりになり、ぐびぐび飲めるような、カジュアルなペティヤンに仕上がっております。
味わいに関しまして
香はオレンジ、ミカン、レモンにすこしペッパー。
口に含むとオレンジやミカンのような優しい酸味と心地よい苦みがスッと広がり、
のどの方にスルスルっとかけて抜けていきます。
食事はまったく選ばないワインとなっており、どのようなシチュエーションにもお供できる万能選手です。
いつものプリムールとは全く違うワインに仕上がっていますが、この子もぐびぐび飲める自信作に仕上がっています。
商品情報
商品名 Tuchiya Maceration Primeur 22
品種:土屋信一さんの葡萄(シャルドネ100%)
醸造方法:セミマセラシオンカルボニック➔瓶詰め➔デゴルジュ
瓶詰め日時:2022/10/20
葡萄糖度:19度
アルコール度数:11.5度
内容量:750ml
生産本数:600本
小売り希望価格:3000円(税抜)