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Kunitsu-wine:株式会社 國津果實酒醸造所

Budoutoikiru Maceration 2020
ぶどうと活きるについて
今回使用した葡萄は、山形県山形市で葡萄栽培をしている「ぶどうと活きる」さん(枝松祐介さん、古内重光さん)の葡萄を100%使用しました。
彼らは地元が葡萄の一大産地でありながら、担い手不足が原因で葡萄園の廃園が次々と増えていく現状の中で、地元の名産品を一生懸命作ってきた先輩たちの葡萄をどのように守っていくか、また楽しく運営を継続していけるかをテーマに掲げ、活動しています。例えば、年を重ね、息子さんや娘さんが継続できず、何代も続いてきた葡萄畑を廃棄してしまいそうな場合に、彼らが畑を引き受け、葡萄園を維持していくという活動をしています。
彼らは仲間を集め、葡萄づくりの醍醐味を共有することで、地元の若者に新たな職の選択肢を提供し、地域で続いてきた葡萄畑の維持にも貢献しようと奮闘しています。
また、もう一つの大切なテーマは「兼業」ということかもしれません。枝松氏と古内氏はそれぞれ葡萄以外にも仕事を持っています。その中で、管理できる畑の規模を踏まえて労働の分配などを考え、葡萄園をやりくりできる方法を追求し、「高品質な生食用ぶどう、理想のワイン用ブドウ」の生産を掲げて葡萄園を運営しています。
兼業というと、どちらつかずというイメージを持たれる方もいるかもしれません。しかし、労力が半端なく、収入が少ない農業運営が一般的になりつつある日本において、他で収入を得ることで収入面の不安を払拭し、作業規模を無駄に増やさず、できる範囲に絞って畑作業の質向上に精進していくことは、かえって高品質な葡萄を生産する一つのモデルだと私たちは考えています。
弊社とは2017年の冬に、共にワイン造りを行うことになりました。弊社スタッフの中子が目指す「農家のワイン」の考え方に賛同していただき、目標のワインを掲げ、剪定前の冬から栽培シーズンを通してコミュニケーションを重ね、販売に至る本日まで活動を共にしてまいりました。毎年ワインの出来を確認し、日々一歩ずつ前進できるよう、「ぶどうと活きる」は活動しています。
醸造
醸造責任者 中子より
葡萄と活きるさんの葡萄をお預かりし漬け込みでのワインを造ることになった、3年目になります。
葡萄の食味は、きれいな酸と後味の良い甘さ。葡萄の糖度は20度 PH3.38と毎回ほんとうに素晴らしい葡萄達でした。
2019、2018と比較すると酸味が非常に若々しい印象。漬け込み出会ってもこの綺麗な印象を消したくないと感じ醸造に入りました。
前回に引き続き今回のテーマもいかにきれいな酸を大切にするかということで、セミマセラシオンカルボニック、比重が止まれば即圧搾というスタンスで醸造いたしました。
また、発酵後の乳酸発酵はできるだけ避けるために、発酵終了後はすぐに樽へ澱引きしたのち、1年間貯蔵しました。
瓶詰めは2020年12月に実施。1μのフィルターを通して、できるだけ澱が入らないようにゆっくり澱引き後、マメ香へのおまじないとして5㎎/㍑の亜硫酸を添加しました
味わい
香りは、アプリコット、カリン、すこし蜜柑。味わいは若々しい酸がまず切り込み隊長のようにお口に広がり、その後口の中で優しく変化し、最後はバターのような余韻を残してスッと染み込んでいきます。
食中酒としてかなり万能だと思いますが、料理は少し酸味があるものと一緒にお楽しみいただけたらよりおいしく召し上がっていただけるかと思います。
醸造フローチャート
タンク搬入(ドライアイス入れる)
↓
発酵(全房:セミマセラシオンカルボニック)
↓
圧搾
↓
澱引き
↓
樽熟成
↓
瓶詰め
↓
出荷
値段など
商品名/BudoutoikiruマセラシオンMaceration19
容量:750mlアルザスタイプ(総数265本)
希望小売価格:3500円(税別)
葡萄/デラウェア
アルコール度数/12%
葡萄栽培地/山形県山形市本沢農法/慣行栽培(農薬は最低限に抑える)
栽培者/葡萄と活きる(枝松祐介、古内重光)
亜硫酸塩 5mg/㍑ 添加
