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Kanno kurenai

菅野紅

​※2月よりリリース致しましたが、現在、瓶差によってマメ香りが出ているボトルもあり、リリースを待機しております。再度ワインの様子を見て出荷予定となります。

栽培者 菅野忠男 氏

葡萄一筋

今回弊社のお出しするワインは、菅野淡でもご案内させていただきました、山形県東置賜群高畠町で、約50年間葡萄を栽培し続ける、菅野ご夫妻の育てた赤ワイン品種です。

御年87歳と84歳と、私にとっては本当に大先輩。

私達と会うときは、いつも笑顔を絶やさず、まるで家族のように迎えてくれる温かいお二人です。

今でも、畑作業のほとんどを娘さんと三人で行なわれており、1年中畑にでている菅野さん。

菅野さんに育てられた葡萄達は、とても綺麗で無だがなく、樹に宿す葡萄も、小ぶりながらもしっかりした生命を感じます。

また、忠男さん老練された技術により、樹の樹冠も無駄がなく、大切に育てられていることが分かります。

「子の葡萄達は、わしらぁにとっては、ほんと子供のようだから」

とゆっくりと丁寧に目を輝かせながら私に仰ってくださる忠男さん。

娘さんによると、ふと、何かの用事で、菅野ご夫妻のお家を訪れると、お家より、畑のp箱に2人腰掛けながら、ただただ葡萄の枝を見上げるご夫妻を見つけるのだとか

 

 

 

 

栽培のポイント

菅野さんのこだわりは、葡萄に無理を押し付けない事。

そしてできるだけ、葉っぱの隅々の光が当たるように、剪定や管理をされています。

剪定方法は自然型のX字で、樹冠を崩さないように、そして樹に人間の要求を押し付けないように作業されています。

2018年は、気温が非常に高く、色が入るか心配でしたが、下草、新梢の管理を工夫し、微量ながらも作業した結果、しっかり色づきもよく、また、課題とされていた糖度も、摘房の時期を早めることで、酸落ちのない良いバランスでの葡萄をとることができました。

淡に使用した、葡萄は2回目(10/16に収穫)、今回は初回(10/10に収穫)を100%使用しました。

淡に使用した葡萄と比較すると、糖度が少しだけ高く、バランスが良く、落ち着きのある酸が特徴的です。

2018年 データ

↓白文字です

ブドウ品種:メルロー(樹齢5年から40年)

糖度:20度

PH:3.58

栽培方法:慣行栽培(愛のある最低限に農薬を使用(有機農薬以外落ち着きのあるも含む))

 

 

醸造について

菅野さんの葡萄は2回にわたって、こちらの醸造所に到着し、紅に使用したのは1回目の葡萄ちゃん達でした。

2回目の淡の葡萄と比べると、今回はしっかりした色調があり、タンニンは控えめなものの、酸と甘みのバランスが良く、私が携わってきたNPLの葡萄と比べても比較的落ち着いた優等生ない印象でした。

葡萄を食味したとき、キュッとした甘酸っぱさはなく、落ち着いた甘味、ふっと下に残る酸。皮をかみ、種を歯で砕いても、ピラジンが微量で、タンニンがか細い印象だったので、スッと飲め、少し落ち着いた赤い果実感のあるワインを目指すことにしました。

タンクは6対4で半分づつ2つに分け、

1個目(60%)ベリー感と若々しさを強調するために、密閉し、テイスティング、比重、温度から発酵時間を短縮を意識し、常温で、温度コントロールをせず、セミマセラシオンカルボニックで醸し、発酵終了時点で即圧搾する手法を醸造いたしました。

また、もう2つ目(40%)のタンクは、同じくセミマセラシオンカルボニックですが、14度のセラーの環境下で、抽出時間を長くとることを意識し、圧搾も発酵がいったん終了し、1週間ほど置いて圧搾いたしました。

 

貯蔵については短期間抽出の物はステンレスタンク、長期抽出のものは古樽を使用し、11か月貯蔵し、瓶詰め時に合流、瓶内で3か月貯蔵しました。

また、2019年12月にテイスティングした際、ほんのすこし疲れがワインにでており、まだ貯蔵が必要だと感じたため、本日まで出荷を待ちました。

 

 

ワインについて

 

呑み易さと、おちついた酸が特徴的なワインに仕上がりました。

優美なふくよかさは少ないですが、複雑さと、出汁感がよでた飲み心地と優しいマイルドなワインに仕上がったと思っています。

お召し上がりなる際は、保存場所から出した後

、冷やさずお召し上がりください。

 

 

 

 

 

ワイン詳細

 

菅野 紅

アルコール分:10%

750ml

セミマセラシオンカルボニック

ステンレス・古樽:11か月

瓶詰め後:3か月

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