​Budou To Ikiru
​  Primeur21​

ぶどうと活きるについて

                              

今回、使用した葡萄は、山形県山形市で葡萄栽培をしている、枝松祐介氏 、 古内重光氏、高瀬康輔氏3名が育てる葡萄を100%使用しました。

彼らは地元が葡萄の一大産地でありながら、担い手不足が原因で葡萄園の廃園が、次々と増えていく現状のなか、地元の名産品を一生懸命作ってきた先輩たちの葡萄をどのように守っていくか、また楽しく運営を継続していけるかをテーマに掲げ、活動をされています。

例えば、歳を老いて、息子さん、娘さんが継続できず、何代も続いてきた葡萄畑を廃棄してしまいそうな場合に、彼らが畑をひきうけ、葡萄園を維持していくという活動をしています。

彼らは仲間を集い、葡萄づくりの醍醐味を共有することで、地元の若者に新たな職の選択と、地域で続いてきた葡萄畑の維持に貢献しようと奮闘しています。

また、もう一つの大切なテーマは、「兼業」ということかもしれません。

枝松氏、古内氏それぞれ、葡萄以外に、他のお仕事をもっています。

その中で、彼らが管理できる畑の規模を踏まえて、労働の分配等、葡萄園をやりくりできるやり方を追求し、「高品質な生食用ぶどう、理想のワイン用ブドウ」の生産をかかげて葡萄園を運営しています。

兼業というと、どっちつかずというイメージを持たれる方がいるかもしれません。

しかし、労力が半端なく、収入が少ないとう農業運営が一般的になりつつある、この日本において、他で収入を得ることで、収入面の不安を払拭し、作業規模を無駄に増やさず、できる範囲にしぼって、畑作業の質向上に精進していくことは、かえって、高品質な葡萄を生産する一つのモデルだと私たちは考えています。

 

弊社とは、2017年の冬に、株式会社農採土をつうじて、弊社と共にワイン造りすることになりました。弊社スタッフの中子が目指す、「農家のワイン」の考え方に賛同していただき、目標のワインを掲げて、剪定前の冬から栽培シーズンを通して、コミュニケーションをしながら販売の本日まで、やってまいりました。毎年、ワインの出来を確認し、日々一歩ずつ前進できるよう、ぶどうと活きるは活動しています。

2021年のPrimeur仕込みについて

國津果実酒醸造部(中子/野乃花/空樹)より

 今年は、糖度よりできるだけ酸味がきれいなワインを造りたいという要望にしっかり見合った、糖度20.5度PH3.38と

ブドウトイキルさんが見事に強い葡萄を育てて頂き、申し分のない状態で醸造に入りました。

今回のテーマは2018年のように少し酸化のニュアンスのある、優しい雑味のないペティアンにするということ。

そのため、圧搾はホールパンチで行い、弱めの圧力(エアープレス)で時間をかけて圧搾し、デブルバージュもかなり丁寧に行いました。

葡萄達がとても健全なこともあって、発酵は順調でしたが、例年に比べるとかなりゆっくり進行しました。

ここで悩んだのがひゃめに詰めてしっかりガス感をのこすか、すこし伸ばして酸を生かすかでしたが、今回のテーマはできるだけハツラツというより、

優しく仕上げたかったため、あえてガス感を残すより、ある程度発行を進ませて、落ち着いた飲み心地の良い微発砲のペティアンを目指しました。

味わいは、ガス感はかなり弱いものの、デゴルジュマンをしたこともあり、澱由来のオフ要素も少なく、レモン、ハチミツにほんの少しバターのような香り、

味わいは甘いとは言いませんが、ほんのりと優しい甘みと綺麗な酸味がとてもバランスよく、飲み飽きしないペティアンに仕上がりました。

2020年のPrimeurデータ

アルコール度数 12%

容量 750ml/375ml

収穫日 2021/9/6 山形県山形市

栽培者 葡萄と活きる(枝松祐介/古内重光)

糖度 20.5度 PH3.38

発酵 (アンセストラル)

ホールパンチ圧搾(エアープレス)➔デブルバージュ➔ステンレスタンク(14℃セラー内で20日間発酵)➔瓶詰め

➔2021/11/15デゴルジュマン