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Tsuchiya Maceration 
               2021

直向きに丁寧に

このワイン、「Tsuchiya Maceration2021」は山形県東置賜郡高畠町の土屋信一さんによって栽培された、白用醸造用品種100%で造っています。

土屋氏とは、2019年の7月ごろに農採土様をとおして、土屋様の畑でお会いしたのがきっかけで、私達のワイナリーに大切な葡萄を託していただくことになりました。

コロナウィルスの影響もあり、まだ実は一度しかお会いできていないものの、出会ったとき丁寧に丁寧に花粕を取っていらしたのがとても印象的でした。

シャイで口数の少ない方ですが、葡萄を一つ一つ丁寧に、大切に取り扱っておられ葡萄に対する愛情が伝わってきました。

​畑はx字の自然型で、収量を栽培者側で無理にコントロールすることなく、樹形に見合う葡萄の量を収穫し、葡萄の樹に無理させないように

丁寧に栽培されていることが、とても印象的な生産者でした。

 

※土屋様は有機、自然という概念はなく、一部化学農薬を使用されていますが、長年の経験を活かし、葡気持ちによりそった、丁寧な栽培を心掛けておられます。

醸造に関しまして

土屋さんからは、國津さんで自信のあるおいしいワインを造ってくれというご意見を頂いており、

土屋さんに関しても(同じように託していただいている菅野さんの葡萄と同様に)私たちが、醸造所に来た葡萄の食味やデータから最適な方法を考えて醸造しております。

私たちは基本的に1人の御生産者様に対して、5年間は様々なアプローチを試し、お客様、スタッフ、私自身の手ごたえを踏まえてワインの醸造法を固めていくというスタンスを取っています。

前回2019はオーソドックス(ルモンタージュなし)で樽熟成、2020(まだ熟成中)ルモンタージュありでステンレス100%で醸造いたしましたが、以前より土屋さんの葡萄は酸味よりも

カリンのような黄色くて個性的な果実味を感じることが多かったため、今回は満を持して漬け込みで、複雑なアロマと酸の穏やかなワインを目指しました。

醸造は除梗率20%でセミマセラシオンカルボニック、12日間醸しドライになったあたりで圧搾、2時発酵を経た後、樽で12か月熟成させました

貯蔵中は一切触れず、3回だけウィアージュを施すのみとなっています。

前回マメがあったことも踏まえ、今回は瓶詰め前に還元している事もあったため、あえて澱引きには空気を入れながらポンプで澱引きし、澱が絶対混入しないように澱部分より上の方で

移動をやめましたが、少し発砲していたこともあり、澱引きからある程度日数を置き落ち着かせてから、亜硫酸塩を20㎎/㍑添加して瓶詰めいたしました。

今回のワインでの醸造方法で手ごたえを感じており、今回以降土屋さんのスティルワインに関しては基本的にはすべてマセラシオンすることにしています。

味わいに関しまして

完熟したオレンジ、ハチミツ、カリンの香り、口に入れると穏やかな若い酸味にほんの僅かなオレンジピールのような甘苦さが特徴です。

複雑さもあり、様々な温度帯によって味も変化しますのでぜひぜひゆっくりお楽しみいただきたいワインです。

  商品情報

 

商品名 Tuchiya Maceration 21

品種:土屋信一さんの葡萄(シャルドネ100%

 

醸造方法:ホールパンチプレス➔デブルバージュ➔発酵➔澱引き➔樽発酵/貯蔵

瓶詰め日時:2022/11/15

葡萄糖度:19度

アルコール度数:11.5度

内容量:750ml

生産本数:267本 

小売り希望価格:3500円(税抜)

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